この先もずっと、キミの隣で。

「なにかあったら守ってやるから」

なにそのセリフ。柳瀬、そんなこと言えるんだ。



「俺はいつでも、麦の味方だから」

そして見たこともない優しい微笑みを向けてきた。


「……柳瀬」



次の日から、朝、柳瀬が迎えに来てくれることはなくなった。

帰りだって、一緒に帰らなくなった。


会話だって最小限。柳瀬なりに気を遣ってくれてるのは、鈍感と言われる私でも分かる。

……でも、柳瀬が隣にいない毎日はどうも気持ちが乗らなくて。