でも、それでも…
これだけは光に伝えたい。
「光、俺から光のことを好きになったんだ。そんな身長のことなんて気にしてない。それも含めて好きなんだよ…。」
『…っそれは!わかってるけど!!
だけど、親子だって…彼女として周りからも認められない、自分でも自信をもって彼女と言えない…そんな自分嫌なんだよ。
私のせいで、和樹まで悪口言われるのとかさ、耐えられないんだよ…好きな人が自分の身長のせいで侮辱されるなんてさ、無理なんだよ…』
そう言って、大粒の涙を流す光。
あぁ、俺は
光にどれだけ愛情を注げていなかったのだろうか。
彼女が年上でしっかりしてるから
そんなことに甘えて、彼女の弱い部分を汲み取って寄り添ってあげることすらしていなかった。
