「何でうまく描けないんだろ……」
少しでもうまく描けるよう、何度ももがくように色んな絵を描いてきた。イラストレーターの出す絵が上達する本も何冊も買い、一生懸命読んで描いたつもりだった。しかし、いつもうまく描けない。
「みんなはもっと上手なのに!」
美術部のみんなの描く絵を思い出し、若葉の中に焦りが募る。美術部の部員たちは、油絵が得意、水彩画が得意、シャーペンで自由に描きたいなど活動は自由だ。しかし、部員たちの絵はどれもバランスがよく美しい絵だ。
美術部に所属しているというのに絵が下手な若葉は、まるで一人だけ迷子になったような気分になってしまう。もう秋で、あと二ヶ月すれば文化祭があるというのに、春から一向に上達していない。
「もっと上手になりたいのに、何で上達しないの?こんなに勉強して頑張ったのに!」
若葉はスマホの電源を入れ、SNSを開ける。高校生になってからは、SNSに自分の描いた絵を投稿している。しかし、イラストと検索すればもっと上手な絵を投稿している人はたくさんいるのだ。
少しでもうまく描けるよう、何度ももがくように色んな絵を描いてきた。イラストレーターの出す絵が上達する本も何冊も買い、一生懸命読んで描いたつもりだった。しかし、いつもうまく描けない。
「みんなはもっと上手なのに!」
美術部のみんなの描く絵を思い出し、若葉の中に焦りが募る。美術部の部員たちは、油絵が得意、水彩画が得意、シャーペンで自由に描きたいなど活動は自由だ。しかし、部員たちの絵はどれもバランスがよく美しい絵だ。
美術部に所属しているというのに絵が下手な若葉は、まるで一人だけ迷子になったような気分になってしまう。もう秋で、あと二ヶ月すれば文化祭があるというのに、春から一向に上達していない。
「もっと上手になりたいのに、何で上達しないの?こんなに勉強して頑張ったのに!」
若葉はスマホの電源を入れ、SNSを開ける。高校生になってからは、SNSに自分の描いた絵を投稿している。しかし、イラストと検索すればもっと上手な絵を投稿している人はたくさんいるのだ。