『これからどうしよう?』
途方に暮れていた。
 親は離婚しており、それぞれ世帯を新しく持っている。母親のほうに籍はあるが、頼る気にはなれない。
 あのアパートには帰りたくない。
 貯金も大した額はない。

『さえにたのもうかなぁ?』
なんてことを考えながら、日が暮れていくのを見ていた。