1月が終わる頃、島崎さんの腕は完治に近づいていた。
島崎さんから言われた。
「2月から仕事も決まったことだし、そろそろ自分でパソコン打つよ。ゆっくりやれば、負担も少ないし。
 今までありがとう。」
ショックだった。
「もう、お手伝いは終わりってことですね。」
「そうだね。今までありがとう。」
終わってしまう。

私はもう少し一緒にいたかった。
「あの、まだ、住む家は探してないので、あと、2週間。いや、10日、住まわせてもらってもいいですか?
 図々しくて申し訳ありません。」