クローバー


沈黙を、破ったのは場違いな笑い声。


そう笑い声だ。よくあの沈黙の中笑えたな私。我ながら度胸あるわー。


「クッ、クッ、アハハ!!アハハ!!
もうだめ、堪えらんないっ!」


腹を抱え1人、ゲラゲラと爆笑する。


久々にこんなに笑った。笑い過ぎで出てきた涙を拭う。


驚く火蓮のメンバー。
顔こっっわ。そんな変な目で見ないで欲しい。


奏多もじっと、私の様子を伺っている。



「なにがそんなに面白いんだ?」


東雲の低い低い声が私に向けられる。
そんなに睨んじゃっておっかないねー。


私もあんたらのつまらない茶番劇見せられて、腹が煮えくり返りそうだよ。


思わず威圧感のある低い低い声がでる。


「ほんと、笑わせんなよ。」


どこからかゴクリと息を飲む声が聞こえた


「とんだ茶番劇だ。見ていて、つまらない。」


「っっ、お前っ!!お前に何がわかるんだよ!信じて欲しい仲間に、信じて貰えない俺の気持ちが!!!」


流星が顔を赤くしながら、怒鳴る。


その声に、横の女がビクリとなる。


あーあ、ほんと…


「それが独りよがりだって言ってんだよ。」