松坂の足音が遠ざかっていくのがわかる。
良かった、行ったね。
さて、私たちはどうしようか。目の前の瓦礫を見ながら考える。前に進めないのなら後ろに進むしかない。
「う...、どこだここ」
瓦礫の衝撃音のせいなのか、今の今まで気絶していた幸せな男岡山が目を覚ました。
「おー、岡本君やっとお目ざまかな?」
「え、どうして四宮文乃が...。」
何が起こっているのか分からないという風に私の顔を見つめる。しかし、後ろを見て状況を理解したのか今までの困惑した顔が一気に青ざめた。
「な、なんで燃えてッッ。う、痛っってぇ。」
「あんまり大きな声出さない方がいいよ。さっき相当蹴られてたからね。骨の一本や二本いってるかも」
「そ、そうだ。俺、あいつに」
先ほどの出来事を思い出し恐怖に顔を歪める岡山に、ゆっくりと近づく。
「ねえ、岡山。お前はどうしたい?」
私はその時、綺麗に笑った。
