彼の『ありがとう』に胸がじんわりと暖かくなって、顔が緩んできてしまう。人の事を言えない、自分も現金だと凛音は思う。
「いえ、私も暁斗さんが事務も病院に欠かせないって言ってくれて嬉しかったです。ありがとうございます!」
就いている職務の違いで差別をしない暁斗の考えがとても嬉しかった。
凛音が精一杯の笑顔でありがとうのお返しをすると、彼は虚を突かれたような顔をした後、独り言のように呟く。
「……変わらないな」
「はい?」
「いや、この後カンファレンスがあるが、終わったらなるべく早く帰るようにする」
そう言うと暁斗は白衣を翻し颯爽と病棟へと戻って行った。
「姉さんの作るハンバーグ、久しぶりだなぁ
遼介は嬉しそうな顔をして箸で大きく切ったハンバーグを一口で頬張る。
「うん、美味しい!姉さん腕上げたんじゃないか?」
「そうかな?」
「なんかしっとりしてて、肉汁までうまいよ」
「いえ、私も暁斗さんが事務も病院に欠かせないって言ってくれて嬉しかったです。ありがとうございます!」
就いている職務の違いで差別をしない暁斗の考えがとても嬉しかった。
凛音が精一杯の笑顔でありがとうのお返しをすると、彼は虚を突かれたような顔をした後、独り言のように呟く。
「……変わらないな」
「はい?」
「いや、この後カンファレンスがあるが、終わったらなるべく早く帰るようにする」
そう言うと暁斗は白衣を翻し颯爽と病棟へと戻って行った。
「姉さんの作るハンバーグ、久しぶりだなぁ
遼介は嬉しそうな顔をして箸で大きく切ったハンバーグを一口で頬張る。
「うん、美味しい!姉さん腕上げたんじゃないか?」
「そうかな?」
「なんかしっとりしてて、肉汁までうまいよ」



