凛音は暁斗の前まで進み立ち止まる。
遼介のしっかりとした声がチャペルに響く。
「義兄さん、姉さんをお願いします」
「はい。幸せにします。命に代えても」
暁斗の宣言と共に、凛音は弟から離れ――暁斗の傍らに立った。
式はつつがなく進行し、お互いの愛を宣誓したふたりは最後に誓いのキスを交わす。
「幸せになろう、凛音、愛してる」
「私もです。暁斗さん、愛してます」
式を終えたふたりは、光に包まれたチャペルの庭に並んで立ち、招待客の祝福を受けて微笑む。
凛音にとって、誰かの為に生きる事が自分の存在意義だった。
それはこれからもきっと変わらない。
でも、暁斗と出会い、子供を授かり、本当の夫婦になった今、その意味が少し色を変えていく気がした。
あなたの存在こそが、私の幸せとなる――そんな事を考えながら凛音は隣で微笑む暁斗を見上げた。
ふたりの左手の薬指に嵌る指輪は契約結婚した日に暁斗が準備したものと同じ、既に指に馴染んでいたものだ。
しかし、それぞれの指輪の裏には今まで無かった刻印が入っていた。
By your side~ あなたのそばに
7月、九王総合病院の分娩室で凛音は夫に手を握られながら元気な赤ちゃんを出産した。
暁斗によく似た、かわいい男の子だった。
END
遼介のしっかりとした声がチャペルに響く。
「義兄さん、姉さんをお願いします」
「はい。幸せにします。命に代えても」
暁斗の宣言と共に、凛音は弟から離れ――暁斗の傍らに立った。
式はつつがなく進行し、お互いの愛を宣誓したふたりは最後に誓いのキスを交わす。
「幸せになろう、凛音、愛してる」
「私もです。暁斗さん、愛してます」
式を終えたふたりは、光に包まれたチャペルの庭に並んで立ち、招待客の祝福を受けて微笑む。
凛音にとって、誰かの為に生きる事が自分の存在意義だった。
それはこれからもきっと変わらない。
でも、暁斗と出会い、子供を授かり、本当の夫婦になった今、その意味が少し色を変えていく気がした。
あなたの存在こそが、私の幸せとなる――そんな事を考えながら凛音は隣で微笑む暁斗を見上げた。
ふたりの左手の薬指に嵌る指輪は契約結婚した日に暁斗が準備したものと同じ、既に指に馴染んでいたものだ。
しかし、それぞれの指輪の裏には今まで無かった刻印が入っていた。
By your side~ あなたのそばに
7月、九王総合病院の分娩室で凛音は夫に手を握られながら元気な赤ちゃんを出産した。
暁斗によく似た、かわいい男の子だった。
END



