「こんな情けない俺だけど、剣持先生、いや、義兄さんのような立派な医者になれるように、これからも努力し続けるよ」
「……遼介」
「だから、姉さんは苦労した分以上に幸せになって欲しい。俺は大丈夫だから……本当にありがとう」
遼介は凛音を見つめて笑っている。彼の目尻には涙が溜まっていた。
「ううん、遼介は情けなくなんかない、立派な、たった一人の私の大事な弟だよ」
これから入場だと言うのに、既に凛音も泣いてしまっている。
遼介が慌ててハンカチを取り出し涙を拭いてくれる。
「ちょっとちょっと、入場前から姉さんを泣かしてたって知られたら義兄さんに睨まれるから」
「それはまずいわね」
凛音と遼介は笑い合う。入場までに何とか涙を引っ込める事が出来た。
チャペルの両開きのドアが大きく開く。
中の椅子には今日の招待客が座り、奥の祭壇前にはステンドグラスを背にした暁斗が立っている。
遼介にエスコートされた凛音は、賛美歌が流れる中、バージンロードを一歩づつ前に進む。
まるで彼女のこれまでの人生を反芻するように。
「……遼介」
「だから、姉さんは苦労した分以上に幸せになって欲しい。俺は大丈夫だから……本当にありがとう」
遼介は凛音を見つめて笑っている。彼の目尻には涙が溜まっていた。
「ううん、遼介は情けなくなんかない、立派な、たった一人の私の大事な弟だよ」
これから入場だと言うのに、既に凛音も泣いてしまっている。
遼介が慌ててハンカチを取り出し涙を拭いてくれる。
「ちょっとちょっと、入場前から姉さんを泣かしてたって知られたら義兄さんに睨まれるから」
「それはまずいわね」
凛音と遼介は笑い合う。入場までに何とか涙を引っ込める事が出来た。
チャペルの両開きのドアが大きく開く。
中の椅子には今日の招待客が座り、奥の祭壇前にはステンドグラスを背にした暁斗が立っている。
遼介にエスコートされた凛音は、賛美歌が流れる中、バージンロードを一歩づつ前に進む。
まるで彼女のこれまでの人生を反芻するように。



