不思議そうにこちらを見る三咲に折れた私は、渋々ポケットからスマホを取り出した。
表示されているQRコードを読み込むと、”みさきるい”と書かれた連絡先が現れる。
「ありがと」
三咲は珍しく素直にそう言うと、満足そうに笑った。
…私のこと女じゃないって言うくせに。
カップル限定の店なんかに誘うな、バカ。
私はいつもより少しだけ熱い頬に、気付かないふりをした。
◇
放課後。
下駄箱でローファーに手を伸ばしたタイミングで。
─────ちょん。
肩をつつかれた。
振り向くとそこには想定外の人物がいて、思わず眉間に皺を寄せる。
