雨降り王子は、触りたい。




首を捻っていると。

三咲がキッと市川を睨みつけた。



「行きたい場所あるだけ。」



…なんだそれ。
答えになってないじゃん。

心の中でツッコミを入れた。

すると三咲の隣から声がする。



「げっ」



そう言った杉山は、眉間に皺を寄せた。



「まさか、あれか…?」



苦い顔をする杉山に向かって、こくり、三咲は頷く。


「そう。…ラヴ・アラモード。」

「ラヴ・アラモード?」

「うん。スウィーツカフェ。カップル限定の。」