雨降り王子は、触りたい。




三咲は見たこともないくらいキリッと、姿勢正しく立っている。

逆にその姿が変、というか、違和感があるというか。

……うん。怪しさしかない。
絶対何か、裏がある。



私が警戒したような目で見ていると。



「…無理ならいいけど」



三咲はふてくされたように言い、だらん、といつも通りの立ち姿に戻った。

本当に連絡先が知りたかっただけなのかな…?



「あの、」

「三咲さぁ」



私の声に、和佳の声が重なった。

口を開いたタイミングが被ったらしく、私は口を閉じる。

すると和佳は、引き続きニヤニヤした表情で、言葉を紡いだ。