雨降り王子は、触りたい。




「……うそ。」

「うそじゃない。だって同じ人間なんていないし」

「…いやそんなレベルじゃないだろ、明らかに異常だろ」

「そんなことない。三咲はきっと、」



"人一倍純粋なんだと思う。"

そう思ったけれど。



そのまま口に出してしまえば、なんだか怒られそうな気がして。

私は言葉を飲み込んだ。



「……なに」



なかなか口を開かない私に痺れを切らした三咲に、私は深く頭を下げた。



「誤解しててごめん。1番苦手で関わりたくないムカつく男とか思ってて…ごめん。」

「それはあまりにもひどくね?」



三咲は不服そうな顔を浮かべる。

その瞳はさっきまでの涙のせいかキラリと光っている。