雨降り王子は、触りたい。




「おぉ?」



和佳の煽るような声が耳を通る。

隣を見ると、想像通りニヤついた顔をする和佳がいた。



そういえば、まだ誰にも言ってなかった。

三咲と付き合うことになったこと。

やっぱり少し恥ずかしいけれど。

だけどそれ以上に、聞いて欲しい。



「…あのね、私、三咲と……付き合うことになった」



私は俯き気味で、言った。

口に出すとやっぱり、かぁっと頬に熱が登るのを感じる。

和佳、どんな反応するんだろう……。

静かに和佳の第一声を待つ。



しかし、しばらく待っても何も返ってこない。

痺れを切らした私が顔を上げると。