雨降り王子は、触りたい。




───このままでは、三咲をここへ連れて来た意味がなくなってしまう。



「あ、あの」



私はギュッと拳を握りしめ、声を絞り出した。

クラスの女子たちが企んでいることだけは伝えないと…



「…………何。」



三咲は足を止めたたものの振り返らない。

ザアッと風が吹き、私と三咲の奇抜な髪をなびかせる。



「三咲、狙われてて。私のクラスの女子に。」



私は三咲の背中に声をぶつけた。



「は?」