雨降り王子は、触りたい。




「俺は…あんま人と関わりたくなくて。近寄り難い雰囲気を出すために金髪にしたんだけど。なんか逆に目立ったっぽい。チャラくないのに、変なあだ名付けられたし」



気が付けば俺は、つらつらと言葉を連ねていた。

……うん。
なんか、ちょっとでも雨宮の気が紛れたらなって。

なんで泣いてたのかはわからないけど。
泣き止んでくれたなら、よかった。



「………今日は避けないんだな」



安心して気が緩んだのか、ぽろり。俺は本音を漏らしていた。



ずっと、ずっと。話したかった。
理由もわからないまま避けられて、キツかった。

すれ違ったときに会話を交わすことが普通になっていて。

それがなくなって、ぽっかり胸に穴が空いたみたいで。