雨降り王子は、触りたい。




気が付けば俺は、萌絵に向かって、留衣のことを押していて。



『えっ』

『な……』



留衣は萌絵の上に倒れ込んで。

2人の唇は、重なった。



『ご、ごめん……っ』





─────……



忘れたくても、忘れられない。

いや、忘れていいはずがない。

俺のせいで留衣は─────。