雨降り王子は、触りたい。




両思いなら、盛大におちょくってやろう。
そう思っていたのに、想像していたよりテンションが上がらなくて。

……なんか、つまらないな。
もっと、ワクワクさせてくれたらいいのに。

そう思った。



昼休み、教室の後ろ。

俺は萌絵に声をかけた。



『ねぇ、萌絵。留衣が萌絵のこと、好きってさ』

『〜っえぇ!?』



一瞬で赤くなった萌絵。

想像通り。
……なのになんで、ワクワクしないんだろう。



すると隣にいた留衣は、焦ったように声を上げた。



『おま、何言って───』



あぁ……おもしろくない。



『カップル誕生だね』



─────ドン。