『……だからもう、近づかないで。留衣くんに。』
萌絵ちゃんの言葉に、私は"わかった"と返事をした。
……それって、正解だったのかな。
あの時は三咲と萌絵ちゃんの話を聞いて、ショックで。
だけど過去の話聞いただけで、私落ち込みすぎ?
肝心な今の三咲の気持ち、聞いてなくない?
──────そんなことを、思った直後だった。
………え?
1番見たくない光景が、目に映り込んできて。
私はそれまで窓枠にもたれかかっていた体を起こした。
校門の影からぴょんっ、と現れたのは。
恐らく萌絵ちゃんだと思う。
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