……やっぱり、身体が重たい。

外の空気を吸い込んで吐き出すと、それは溜息へと変わっている。



「なんか食べ行く?」



ぽん、と私の肩に触れたのは、和佳の手だ。



「……ありがと」



昨日のこと。
和佳とのえるには、話せていない。



いきなり美女が現れて、それは三咲の好きだった人で、2人はキスしたことがあって。

もしかすると今でも、三咲はその子のことが好きかもしれない、なんて。

情報量が多すぎる。
────っていうのは、ただの言い訳だ。



口に出したら涙が零れてしまいそうだから、自分の胸の中に留めている。