雨降り王子は、触りたい。




「お待たせ…!」



下駄箱を出たところ。すでに三咲は立っていて。



「べつに、待ってない」



風に揺れる金色の髪に、またドキリと心臓が反応した。









ラヴ・アラモードまでは歩いて10分程だった。

緊張していたから、会話の内容なんてもう覚えていない。

気が付いた頃には目的地に辿り着いていた。



「結構並ぶんだね」



そう漏らした私の目線の先には、カップルが5組ほど、ピンクの建物に向かって並んでいる。

看板の文字を見なくても、そこがラヴ・アラモードだということはすぐにわかった。