雨降り王子は、触りたい。




「それってさ。世界の平和を守る系?」

「うん…」

「だから雨宮、無駄に正義感強いんだ。」



ふいに鼓膜を揺らした三咲の声。

私は一瞬、言葉を失った。



「………え、私って正義感強い?」



そんなこと、初めて言われた。

私はごく普通の女子高生で、特徴といえば赤く染めた髪くらい。

キツそうだって言われることばかりで。

どちらかというと悪役みたいに思われてるんだろうなって、自覚していて。



…正義感強い、だなんて。
そんな風に思ってくれてたの…?

目をパチクリさせていると、三咲は深く頷いた。