雨降り王子は、触りたい。




っていうか、メガネって……

顔の熱が落ち着くと、私の脳はようやく機能した。

…すっかり忘れていた。
私は今、三咲のメガネを掛けてたんだった。



思い出した私は慌ててそれを外して。
三咲の胸へ、思い切り突き返す。



「いてっ」



……これは、私のことをからかった仕返しだ。

メガネを返し忘れていた私に、"似合ってる"なんて。

らしくないからかい方しないでよ、バカ。



不服そうな顔で、メガネを掛けた三咲。

引き換えに、お面がこちらに手渡される。



「………ねぇ」



お面を袋にしまっていると。
三咲がぽつりと言葉を零した。



「ん?」

「このキャラ何?」