雨降り王子は、触りたい。




三咲の隣に腰を落とすと、太ももに触れたコンクリートの地面が冷たくて。

私は太ももを浮かすように、三角座りをした。



するとしばらくして、三咲がこちらに顔を向けた。

そこにはもう、涙はない。

私は安堵のため息を落とす。

よかった……。
だけど目、赤くなってしまってる。

眉を下げて、三咲の顔を覗き込む。



……なんか三咲、顔も赤くない?

瞬きをした、瞬間だった。



「………似合ってる。メガネ」



唐突に飛んできた言葉に、私は思わずのけぞる。



「なっ……」



なに、似合ってるって!?

私の顔は、三咲と比べ物にならないくらい真っ赤になる。

もはやどこからが髪なのか、わからないくらい。