雨降り王子は、触りたい。




校舎の外壁にもたれて座った三咲は、お面を外したかと思うとすぐに顔を背けた。

私の方を向いているのは三咲の後頭部。
…きっと私に、涙を見せないためだと思う。

ずっと触れていたから…なかなか止まらないよね。

ズキ────心臓に痛みが走る。



こうなることはわかっていたのに、三咲に甘えてしまった。
申し訳ない。…だけど。

三咲だってもちろんわかっている上で、手を差し出してくれて。

心を許してもらえたような…そんな気がして、嬉しかったんだ。



少し心臓は痛むけれど。

三咲の優しさを噛み締めるように、まだ温もりの残る指をぎゅうっと握り込んだ。

カサカサと乾いた音を立てて、落ち葉が目の前を通り過ぎていく。