雨降り王子は、触りたい。




今日、三咲は私の心臓を壊すつもりなのかな。

だってもう、ずっとドキドキさせられっぱなしだし。

おかしくなってしまいそうだよ。





─────運動場。生徒会のお祭り屋台が並ぶ場所。

やっぱりそこは賑わっていて。

だけど私と三咲は躊躇うことなく、走り抜けた。



派手なドレスを着た赤髪メガネ女と、快晴レッドのお面を付けた金髪男。

それはそれは視線が集まるのを感じたけれど。

そんなことより三咲と手を繋いでいることの方が、私にとっては大事件で。



「うわっすごい綺麗な人…」

「なになに、なんかショーでも始まんの?」

「ちょ、男も顔見せろよ〜」



周りの音なんて、一切耳には届かなかった。