雨降り王子は、触りたい。




なんか、おもしろいんだけど。
制服に快晴レッドのお面って。



快晴レッドは赤髪ポニーテールの、いかにも女児向けアニメの絵柄で描かれたキラキラした女の子だ。

三咲は無駄にスタイルもいいし、そのアンバランスさが絶妙に笑える。
違和感しかない。



「……何がおかしいんだよ」

「や、べつに」



さっきまで危険な目に合っていたのが、まるで嘘みたい。

…助けてくれたのが、三咲でよかった。

三咲じゃないと私、こんなに心から安心できてないと思う。



「……はい。」



小さな声が聞こえたかと思うと。
ゆっくりと三咲の手が、差し出された。

私は目を見張る。

これは…もう一度、繋いでもいいってこと……?



「………いいの?」

「ん。……そのためのお面じゃん」



私が遠慮気味に、三咲の手に自分の手を重ねると。

三咲はぎゅっと私の指を絡め取った。