雨降り王子は、触りたい。




「お面だよね?」

「そうだけど…」

「貸して」

「え?」



三咲の手が伸びてきて、私は言われるがままにお面を渡した。



「……はい」



すると三咲は、迷うことなくそれを自分の顔に付けて。



「これ付けてたらバレないでしょ」

「な、なるほど」



…これを閃いて、得意げな顔してたのか。

お面の奥でまたドヤ顔をしてるのかなって想像すると、胸がキュンと甘い音を立てる。

だけど……

三咲の姿を下から上へ、舐めるように見ると。



「ふっ」



思わず笑いが零れた。