雨降り王子は、触りたい。




……もし万が一、そうだとしたら。
文化祭マジックかな?それともコスプレ効果?



だけど。
大人の男性と遊ぶなんて、私には無理だ。



それに────



「ね?」



そう言って首を傾げた男の顔付きが、明らかに最初とは違って。

ゾクっと、血の気が引いた。



なんか…やばい気がする。



「あの…お面、本当にありがとうございました。すみません、もう教室戻らないと」



私はその場を去ろうと、後退りする。

しかし、それは一歩遅かったようで。



「俺奢ったじゃんー?お礼って大事だと思うな?」

「あのっ」

「いいから、こっち来てよ」



無理矢理腕を掴まれ、すごい力で引っ張られた。