雨降り王子は、触りたい。




…お金はないけど、何かお礼したいな。



「あの、何かお礼…」



すると。

突然男性の手が伸びてきて。



………えっ



それは私の肩に置かれた。

反射的に体がビクッと反応して、言葉が詰まる。



「うれしいなーお礼。何くれるの?」

「……あ、うちのクラスで出してるドリンクとか、」

「んーいらないいらない。」



また、私の言葉は遮られて。



「お姉さんが遊んでくれたらそれでいいよ。」

「え」



ニコッと笑った男性に、少しだけ背筋が冷えた。



もしかして……ナンパ?

…いや、ありえないか。
こんな赤髪の吊り目女に、そんな。