雨降り王子は、触りたい。




仕入れ先はどこ!?発注者は誰!?
センスよすぎない!?!?

…待ってて、快晴レッド!



私は一瞬にして本来の目的を忘れて。

裁縫道具を手に、気が付けば外へと駆け出していた。



自分がド派手なドレス姿だなんて、もう頭にはなくて。

裾に砂がついていることなんて気にも止めず、お面に向かって一直線に走る。



「それ!ください!!!」



勢いのままに、快晴レッドのお面を指さした私。



「あ、こ、これですか?」



法被姿の生徒会長は、私の気迫に押されたのか言葉をどもらせた。



…いや、もしかすると。

こんな気のキツそうな女が必死でお面を欲しがっていることに、引いているのかもしれない。