雨降り王子は、触りたい。




「…おんもっ!!!」



いきなり荷物が倍になって、腕に負担がのし掛かる。
視界にはもう段ボールしかない。



「大丈夫?絃〜」

「あんのバカうさぎ…!」



心配しつつもケラケラと笑う和佳と、顔が真っ赤になった私。

これは、いくら力持ちな私でもキツい。

よろめきそうになる足を、どうにか踏ん張っていると。



「待ってよーーーー!!!」



奇声を発した銀髪頭が、すごいスピード通り過ぎて行った。

おそらく、のえるを追ってるんだろう。



あの日────三咲たちが合コンに参加した日、私と三咲が去った後。

杉山ものえると抜け出して、いい感じの雰囲気になったらしい。

そして結局、夏休み前から付き合い始めたって聞いたけど。