雨降り王子は、触りたい。




顔の熱は冷めたものの、まだまだ心臓が落ち着く気配はない。

だって、だって、あんなの。

三咲が"触れたらな"って思った人が自分かもしれない、なんて。

ダメだって思っても…期待、してしまうよ。



「……ねぇチャラメガ。」

「だから大事なところを省略すんな。」

「あ………"王子"の部分、大事だと思ってたんだ?」

「いや…そこなくなったらただの悪口だろ。……そんなドン引き、みたいな顔すんな。」



やっぱり私、こうやって言い合いするの、嫌いじゃない。

むしろ、好き。

………三咲が、好き。