「…うん。気を付けるわ。」
たしかに市川はくらっとする妖艶な香りがして。
たまに何考えてるのかわからなくて。
危険人物なのはたしかだ。
だけど、私が好きなのは────
おもむろにペットボトルのキャップを緩めると。
「簡単に触らせないで。」
三咲の口から思いがけない言葉が落ちてきて。
────カツンッ
指の間からすり抜けたキャップが、地面にぶつかった。
再び向けられた鋭い視線が、私の胸を貫く。
ドクン、ドクン、ドクン。
相変わらず不思議な色の瞳。
そんな瞳に捕まって、平気なわけがない。
心臓が、狂ったように暴れ回る。
