雨降り王子は、触りたい。




この前って。
……それは、いつのことを言ってるんだろう。



みんなで抹茶パフェを食べた日、先に店を出た三咲を追いかけて。

『1人になりたくて店出たのに、あんたが勝手についてきたんだろ。』

そう突き放された時のことかな。



それとも、市川に抱きしめられたところを見られて。

『さすがチカ。可愛くない女にも優しいのな。』

吐き捨てられた時のことだろうか。



……思い返すと三咲、まぁまぁひどくない?

私のことなんだと思ってんの。

────だけど。



「…そんなんもうどうでもいい。」



むしろ、謝られるまで忘れていたくらい。