雨降り王子は、触りたい。




「なんなの銀太くんって。全然理想と違う、かけ離れてる!」

「そうなの?顔もかっこいいし、積極的でいーじゃん」

「でもでも合コンとかありえないし!普段めっちゃ付き纏ってくるくせにさぁ…」



のえるは愚痴をこぼしながらもフォークとナイフを上手く使いこなし、次々と口へパンケーキを運んでいく。



テーブルには見ているだけで胸焼けしそうなパンケーキが3つ。

私としたことが、なぜか2人と同じスペシャルパンケーキを注文してしまったのだ。

いざ富士山の如く盛られたクリームを目の前にすると、気後れしてしまう。だけどもう、逃げられない。



……ええい!もう、いったれ!!!