雨降り王子は、触りたい。




和佳の言葉に私はピクリ、肩を揺らした。

隣ののえるも同じように反応し、再び眉間に皺を寄せる。



「和佳ぁ!余計なこと考えてるでしょっ」

「だって、気になるんでしょ?行こうよ。もう見つけたら乗り込んじゃう勢いで〜」

「き…気にならなくはない、けど……」

「考えてるだけじゃ何も変わんないから!」



────和佳の言う通り。

考えているだけで何かが変わることはない。



だけどだからといって、すぐに行動できるわけもなくて。

実際は素直になることすら難しいんだ。

いつもならすんなり口にできる自分の心の中だって、三咲のことになるとなぜか喉につっかえてしまう。

思ったことを伝えるのが恥ずかしい。

こんな気持ち初めてで…



………いや、待って。

私今、何を思った?