雨降り王子は、触りたい。



…ネイルを褒められるのは、嬉しいけど。
だからって、触っちゃうもんかね。

市川と話すようになってそこそこの時間が経ったけれど、いまだに市川は、よくわからない。

ニコニコしてるただのチャラ男だと思えないのは、友達思いな一面を知ってるから、なのかな。



ようやくパフェが自分の元へやってきて思い出す。

そうそう、私が頼んだのは抹茶黒蜜パフェだ。



やっと食べれる…と、スプーンを手に取った時。



─────ぱちっ



三咲と視線がかち合った。

…正確には、かち合った気がした(・・・・)



もうすでに三咲は、私と対角線上にあたる壁側の席で、パフェに夢中になっていて。



……気のせいだったのかな?

そう思えるくらい、一瞬の出来事だった。