雨降り王子は、触りたい。




私、何頼んだんだっけ。
自分が頼んだものすらあやふやなんだけど。



「そう?じゃあこれが市川の?」

「うん」



スッとパフェが差し出され、

「ありがと」

それを受け取ると。



「………えーっと」



なに、この状況。

思わず私はフリーズした。



グラスを持つ私の手の上に、市川の手が重ねられている。