雨降り王子は、触りたい。




…よかった。三咲、なんだか楽しそう。

三咲のキラキラ輝いた目に、私はほっと胸を撫で下ろした。



「あ〜どれも美味しそうっっ」

「迷うなー」

「学校の近くにこんな店があったなんて、全然気が付かなかったぁ」



メニューには、パフェの他にも抹茶のパンケーキやぜんざい、みたらし団子など和なスウィーツがたくさん載っている。

甘いものにそこまで興味のない私でも、こんなにカラフルなメニューを見たら、やっぱりテンションが上がる。



「のえるちゃん、俺と同じやつ頼んでたね!気が合うなぁ〜」



注文を終えると、杉山がハートの目をのえるに向けながら言った。

その表情は相変わらず、鼻の下が伸び切っていてだらしない。