「ちょ、」
そんなことしたら……!
焦った表情を浮かべると、三咲は少しだけ目を潤ませながらもう一度笑った。
──────ドクン。
目尻に皺を作って子どものように笑う三咲に、心臓が大きく動く。
……三咲、こんな顔もするんだ。
「もー…」
三咲の笑顔に釣られて、私はいつの間にか頬を緩めていた。
◇
自分の教室へ戻ると、ポケットでスマホが震えた。
画面には"新着メッセージ 1件"と表示されていて。
それは三咲からのものだった。
───────ドクン。
さっきから煩い鼓動が、さらに力強く打ちつける。
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