「ちょ、」



そんなことしたら……!

焦った表情を浮かべると、三咲は少しだけ目を潤ませながらもう一度笑った。



──────ドクン。

目尻に皺を作って子どものように笑う三咲に、心臓が大きく動く。

……三咲、こんな顔もするんだ。



「もー…」



三咲の笑顔に釣られて、私はいつの間にか頬を緩めていた。








自分の教室へ戻ると、ポケットでスマホが震えた。
画面には"新着メッセージ 1件"と表示されていて。

それは三咲からのものだった。



───────ドクン。

さっきから煩い鼓動が、さらに力強く打ちつける。