と、少年がサボテンの棘が刺さらないように、石ころを、サボテンを挟み込む形でコップの上で持った。
ぎゅーっと絞ると、水分がコップの半分くらいサボテンの汁が溜まる。
「はい」
ニコニコと笑うガリガリの少年。
全部を私に差し出そうとしてる。……喉が渇いてるよね?君も。
「これは、おいしいの?」
念のため確認。アロエゼリーの中のアロエを思い出すと、ほんのわずかな甘味があったように思う。青臭さはなかった。コップを持ち上げ匂いを嗅げば、そのアロエに近いような気がする。青臭さはない。
「さっきもらった果物のように、美味しくはない」
しょげる少年。
■
いや、そういう意味じゃないんだけど。
「でも、あの、このあたりで採れるやつのなかでは一番うまいやつで」
「そう、君は美味しいって感じるんだね?」
それが聞きたかった答えだ。
「じゃぁ、半分こしましょ」
コップを傾けもう一つのコップにサボテンの汁を注ぐ。
「え?で、でも……」
戸惑う少年に半分の半分の量になったコップを一つ押し付ける。
その少年のすぐ後ろに、ディラが立っていた。ああ、そうだ。忘れるところだった。
「お供えします、どうぞお召し上がりください」
『え?いいの?やった!』
半透明のコップを持ち上げておいしそうにごくごくとサボテン汁を飲むイケメン幽霊。
『いやぁ、うまいなぁ。久しぶりだよ、この味!これの酒、シーマの好物だったよなぁ。ありがとう、うまかった』
ディラが少年の頭をなでなでしている。
うん、私も少年少年って心の中で言ってるけれど、たぶん18歳か19歳くらいで、痩せて体ができてないから若く見えてるけれど、もしかしたら20歳超えてるかもしれなくて。どちらにしても頭を撫でられるほど小さな子供ではないと思うよ。とは思ったものの、まぁ、少年は撫でられていることに気が付いていないし、見ている私の気持ちはホンワカするのでいいか。
「では、お下がりをいただきます」
コップを手に、人生初のサボテン汁を口にする。
「あ、美味しい」
ん?またちょっと霊力上がったような?って、気のせい気のせい。暑くてバテてたところに、飲み物飲んで元気になっただけだよね。
「ありがとう。じゃぁ、今度はこれ飲もう。まだ喉乾いてるよね?」
小指の爪の先ほどの水の魔石とやらを指でつまんで持ち上げる。
ぎゅーっと絞ると、水分がコップの半分くらいサボテンの汁が溜まる。
「はい」
ニコニコと笑うガリガリの少年。
全部を私に差し出そうとしてる。……喉が渇いてるよね?君も。
「これは、おいしいの?」
念のため確認。アロエゼリーの中のアロエを思い出すと、ほんのわずかな甘味があったように思う。青臭さはなかった。コップを持ち上げ匂いを嗅げば、そのアロエに近いような気がする。青臭さはない。
「さっきもらった果物のように、美味しくはない」
しょげる少年。
■
いや、そういう意味じゃないんだけど。
「でも、あの、このあたりで採れるやつのなかでは一番うまいやつで」
「そう、君は美味しいって感じるんだね?」
それが聞きたかった答えだ。
「じゃぁ、半分こしましょ」
コップを傾けもう一つのコップにサボテンの汁を注ぐ。
「え?で、でも……」
戸惑う少年に半分の半分の量になったコップを一つ押し付ける。
その少年のすぐ後ろに、ディラが立っていた。ああ、そうだ。忘れるところだった。
「お供えします、どうぞお召し上がりください」
『え?いいの?やった!』
半透明のコップを持ち上げておいしそうにごくごくとサボテン汁を飲むイケメン幽霊。
『いやぁ、うまいなぁ。久しぶりだよ、この味!これの酒、シーマの好物だったよなぁ。ありがとう、うまかった』
ディラが少年の頭をなでなでしている。
うん、私も少年少年って心の中で言ってるけれど、たぶん18歳か19歳くらいで、痩せて体ができてないから若く見えてるけれど、もしかしたら20歳超えてるかもしれなくて。どちらにしても頭を撫でられるほど小さな子供ではないと思うよ。とは思ったものの、まぁ、少年は撫でられていることに気が付いていないし、見ている私の気持ちはホンワカするのでいいか。
「では、お下がりをいただきます」
コップを手に、人生初のサボテン汁を口にする。
「あ、美味しい」
ん?またちょっと霊力上がったような?って、気のせい気のせい。暑くてバテてたところに、飲み物飲んで元気になっただけだよね。
「ありがとう。じゃぁ、今度はこれ飲もう。まだ喉乾いてるよね?」
小指の爪の先ほどの水の魔石とやらを指でつまんで持ち上げる。

