「ほっとくかよ。そもそも、俺のせいだから.俺がみゆを守るのは当然だ。
 みゆ、こんなときに言うことじゃないかもしれないけど、好きだ。だから、そばにいて欲しい。離れないで欲しい。
みゆは命がけで、俺が守る。」
「裕太くん。」
号泣した。
「裕太くん。」
裕太くんを抱きしめた。

ノックがあった。
私の親が入ってきた。
「裕太くん、娘を守ってくれてありがとう。」
「俺のせいなんで、当然です。」
「裕太くんのせいじゃない。裕太くんは、みゆを守ってくれた。友達になってくれた。みゆは、笑うようになった。ありがとう。
 裕太くんのお父様に事情を話した。
本当にありがとう。」
「お父さん。」
「いえ、俺にこれからも、みゆさんを守らせてください。」
「よろしくおねがいします。」
お父さんとお母さんが頭を下げた。