冷めない熱で溶かして、それから。



「そんな……」

「先輩は諦めてメイド服を着たほうがいいんじゃないですか?」

「そ、れは松野くんが見たいだけだよね⁉︎」


 メイド服なんて恥ずかしい……着るのが執事服で良かったと安心したくらいなのに。


「あー、でも他のやつらに見られたくないな……やっぱり俺とふたりのときに見せてくれますか?」

「どうして着る前提なの!」



 からかわれるところまでがセットな気がする。
 似合わないと笑われてしまいそうだ……恥ずかしい。


「俺にいろいろな先輩を見せてください」

 年相応の少年のように無垢な瞳を向けられ、言葉に詰まらせてしまう。

 それ以上はなにも言えず、かといって首を縦に振ることもできない。


 ぐぬぬ……と頭を悩ませていると、ふたたび松野くんが口を開いた。