冷めない熱で溶かして、それから。



「……っぶね」
「す、すみません……‼︎」

 ぶつかった衝撃で体のバランスが崩れ、咄嗟に相手の制服を掴んでしまう。

 相手もそれがわかったのか、私の腰に手を添えてくれた。


 まずは謝罪の言葉を口にする。
 それから顔を上げて相手の表情を確認しようとしたけれど……。


「え……」

 驚きのあまり固まってしまう。


「なっ……んで先輩が?」
「ま、松野くん……‼︎」


 安心のあまり、つい顔が綻ぶのがわかる。
 ぶつかった相手はなんと松野くんだったのだ。

 そういえば璃花子ちゃんが、借りた空き教室は一年の教室近くって言ってた気がする。


「なんで逃げんだよ〜」
「おい、そこまでして追いかける意味あるか?」

「なんか気になったんだよな。女みたいに見えて」
「そうか?」


 先ほどの男の人たちが私を追いかけていることに気づき、ビクッと肩が跳ねる。

 それに女だってバレそう……‼︎