冷めない熱で溶かして、それから。



「それにしても芽依は男装姿までかわいいのねぇ」
「芽依ちゃんはなに着てもかわいいってことだね!」

「かわいさを隠しきれないの、いいなぁ」


 璃花子ちゃんに続き、私まで注目されてしまうけれど、その理由はたぶん璃花子ちゃんと真逆で似合っていないからだ。

 自分でも思う。
 鏡に映る私はこう……執事服を着させられている感がすごい……‼︎


 かわいいってフォローしてくれているけれど、せっかくの男装ならかっこいいって言われたかったなぁ。


「髪をセットしても無理かな……」
「諦めな、芽依。芽依はかわいいの塊なんだよ」

「うう、せっかくの男装が……」

「かわいい男の子路線で行けばいいよ。今の芽依は芽依で人気出ると思うから」

「ほんとに?」


 かわいい男の子路線、かぁ……。

 何をしてもこの男装させられている感は消えなさそうだし、諦めて璃花子ちゃんの提案に乗ろうかな。