冷めない熱で溶かして、それから。





 文化祭の準備が着々と進んでいたある日の放課後。
 今日は初の衣装合わせということで、みんな気合が入っていた。


 ちなみに男の人たちはメイド服、女の人たちが執事服だった。

 実際に衣装を渡され、空き教室で執事服に着替える。


「うわ〜、璃花子めっちゃ似合うね!」
「本物のイケメンじゃん!」

「ふっ、男装なんて朝飯前よ。そこらの男よりイケメンを演じてみせるわ」


 気合いが入っていたのは璃花子ちゃんも同じで、髪もセットした璃花子ちゃんはもう男の人だと勘違いするほどの完成度だった。

 さらにイケメンオーラも放っていて、みんな璃花子ちゃんに注目している。


 璃花子ちゃん、すごい……執事服を簡単に着こなすなんて‼︎

 他の人たちもそうだ、みんな上手に着こなしているのに、どうして私だけ……。