冷めない熱で溶かして、それから。



 文化祭が近づくにつれ、準備が本格化している。
 私たちのクラスも準備に追われているけれど、松野くんのクラスは何をやるのかな。

 話を変えたついでに聞いてみた。


「俺のクラスは迷路をやります」
「へぇ、面白そう!」

「ぜひ来てください。いま準備を頑張ってるんで」
「確かに準備が大変そうだね……」


 せっかくだし、璃花子ちゃんと行こうかな。


「先輩のクラスは何をやるんですか?」
「私のクラスは……カフェ、かな。一応」

「一応?」


 カフェは定番だけれど、その中でも少し特殊なカフェだ。

 あまり松野くんに知られたくない、と今になってこの話題に変えたことを後悔する。