冷めない熱で溶かして、それから。



 とはいえ私も松野くんが好きってわけじゃないし、ひとりの後輩としてしか見てないけれど。


 まだお互いのことを何も知らないのだ、これ以上踏み込みすぎず、このままの距離感でいたいな。

 このまま……とは、現状維持ということ。
 すでに私は、前のように松野くんと関わらない日々に戻ることは想像できないでいた。

 だから現状維持、このままの関係を望んでいる。


 今日は避けてしまったけれど、もし松野くんが私を待ってくれていなかったら。

 松野くんとの関わりが途切れて、それはそれで寂しかった気もする。


 だからといってキスしたことは許さないけれど!


「どうしたんですか?」
「あ、いや……別に」

 しまった、つい松野くんを見つめてしまった。